埼玉県行田市の行政書士事務所/相続みどりの相談室です

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2020.02.11 

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建国記念日について

今回は2月11日建国記念日についてです。

目次

建国記念日について

我々が日々暮らしている生活の中にも法律があります。その一つは祝日です。
カレンダーの祝日も「国民の祝日に関する法律」により定められています。

第1条には「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、国民が祝い、感謝する日」と定めています。
第2条には16日の祝日について定められています。
2月11日は「建国記念の日」として「建国をしのび、国を愛する心を養う」とあります。

昔は祝日を旗日と呼んで、多くの家庭では門戸に国旗(日の丸)を掲揚していました。
私が小さい頃もよく見た記憶があります。
残念ですが、最近では国旗を掲げる家庭が減りつつあるようです。
そんな風潮に負けじと、大切なことですので我が家ではしっかり祝日をお祝いしてます。

2月11日について

私は職業柄、戦前生まれの方と話す機会は多いのですが、建国記念日を「紀元節」とおっしゃる方も多いです。
それもそのはず以前は紀元節として祝日でした。しかし、戦後のGHQによるWGIPにより一旦は廃止されましたが、復活の動きが高まり、昭和41年建国記念の日として再び国民の祝日となったという経緯があるからです。

建国記念日(紀元節)が2月11日と定められたのは、日本書紀の初代天皇である神武天皇御即位の記述を根拠にしています。古事記と合せて「記紀」とも表される日本書紀は、我が国最古の歴史書の一つです。日本初の正史とも言われます。

日本には神武天皇が即位したとされる年を元年とする紀年法である皇紀がありますが、今年は皇紀2680年となります。皇紀は神社で御朱印をいただくと記されている時がありますよね。
その神武天皇が即位されたのが、紀元前600年1月1日とされており、旧暦を新暦に読み替えると2月11日となるというわけです。

ちなみに神武天皇が治めていた、ヤマト王権はまもなく大和王朝に発展し、その後一度も王朝交代もなく現在の日本国につながります。そして初代神武天皇から現在の第126代の今上天皇まで連綿と皇統が継承されているのです。ですから我が国の建国を祝う日は神武天皇御即位以外に妥当する日はありえないとされています。

さきたま古墳群について

私が住む埼玉県行田市には埼玉古墳群の稲荷山古墳から出土した鉄剣があり、国宝に指定されています。

その鉄剣には、115文字が記されており、日本書紀にも登場する第21代雄略天皇について書かれています。5世紀後半にはすでに九州から東国まで統治していたのですね。(諸説あります)

神話からつながる我が国の歴史書に記されたことが、わが町の古墳から鉄剣という形で証明されていくというダイナミズムにワクワクします。

ちなみに行田市のさきたま古墳群を世界遺産にする活動の一環としてゆるキャラとしてニニギンとコノハちゃんがいます。これは記紀にも登場する「ニニギノミコト」と「コノハナサクヤヒメ」をモチーフにした由緒正しいキャラクターだそうです。行田商工センターに飾ってありました(もっとがんばれ)

最後に

日本は、少なくとも1500年以上、場合によっては2000年以上という長きにわたって、一度も途切れさせること無く王朝を「万世一系」でつないきました。それは想像を絶する困難だった思います。まさに先人たちの並々ならぬ努力の賜ですので、感謝の気持をもって日々暮らしていきたいと思います。

我が国「日本」の悠久の歴史を思い、今を考える一日にしたいですね。

行政書士 星山信明

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